色名・別名・系統
| 色名(かな) | 黄櫨染(こうろぜん) |
| 別名 | 黄櫨(こうろ) |
| 系統 | 茶色系統 |
黄櫨染の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #B55C12 |
| RGB | R:181 G:92 B:18 |
| CMYK | C:0% M:63% Y:100% K:30% |
黄櫨染について
黄櫨染は天皇しか着ることのできない禁色
黄櫨染とは、黄みがかった茶色のことです。
天皇が重要な儀式の時に着る「ハレ(非日常)」の服の色になります。
平安初期、弘仁11年(820)2月に、嵯峨天皇が天皇の袍(ほう)の色に定めた、盛夏の太陽を表す黄茶色を指します。
少し落ち着いた色味ですが、染め方が特殊らしく、日の光や灯火など光の加減により色が深い赤や黄みの褐色などに変わるそうです。
晴れやかで威厳のある色です。
天皇が初めて礼服を着用されたのは、天平4年(732)の聖武天皇からだそうですが、嵯峨天皇になって黄櫨染の色が定まり、現代においても、皇位を継承したことを内外に示す「即位の礼」のおいて、黄櫨染の袍を着用していることがテレビなどの報道で確認できました。
皇太子専用の色である「黄丹」とともに、紫より上の最上位の色として、絶対禁色となりました。
明治以降、禁色の規制は緩和されましたが、天皇の黄櫨染と皇太子の黄丹は現在でも絶対禁色となっています。
黄櫨染は中国皇帝の色である黄色に通じる色
天皇と皇太子の色が黄赤系の色になったのには中国の影響があり、中国では黄色が皇帝の色である上、明代の百科事典である「山東肆考」には「天子、袍杉皆用 赤黄」との記述があることから、太陽を思わせる黄赤系の色を天皇の色に定めたのではないでしょうか。
平安時代の格式を定めた延喜式では、染料を定めた雑染用度という項目の一番初めに黄櫨染が記載されています。
「黄櫨綾一疋、櫨十四斤、蘇芳十一斤、酢二升、灰三斛、薪八荷」とあり、櫨(はぜ)の若芽の煎汁で下染めして上から蘇芳を重ね染めしてできる黄褐色であることが分かります。
時代や年齢に応じて、櫨と蘇芳の量を微妙に調整したともいわれ、代々の天皇の袍の色も少しずつ違っているとされます。
