藍鼠(あいねず)

藍鼠(あいねず) 青色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 藍鼠(あいねず)
別名 藍鼠(あいねずみ)、藍味鼠(あいみねず)
系統 青色系統

藍鼠の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #425869
RGB R:66 G:88 B:105
CMYK C:35% M:9% Y:0% K:70%

藍鼠について

藍鼠はくすんだ藍色

藍鼠あいねずとは、少し灰色がかった暗い青色あおいろのことです。
藍生鼠あいおいねず藍気鼠あいけねずとも呼ばれ、灰色がかったくすんだ藍色あいいろといえます。
江戸後期の染色指南書「手鑑模様節用」に「今のあゐねづみ、これ又、にぶいろなるべし」とあり、藍鼠あいねず鈍色にびいろのような濃くくすんだ色であることを示しています。
「諸色手染草」には、下地を薄浅葱に染めてから鼠色ねずみいろに染めると解説されています。

藍鼠は江戸時代に最初に流行った鼠色の一つ

明和9年(1772)に流行したと記録にあり、「鼠」と名の付く色が集中的に流行したのは江戸中期の終わりからなので、藍鼠あいねずが一番早く流行した鼠色ねずみいろの可能性があります。
天明期(1781~1789)は鼠色ねずみいろ大流行が流行する直前の時期であり、「銀鼠ぎんねず」「桜鼠さくらねず」「葡萄鼠ぶどうねず」などが登場し、いずれも人気の色となりました。
このように多くの鼠色ねずみいろが流行した理由としては、藍などの染料が手に入りやすかったことと、何より度々の贅沢禁止令で抑えられていた庶民の反発心によるものです。

藍鼠あいねずは明治時代にも流行色となりました。
明治44年(1911)に松屋呉服店から発行された『今様 冬衣之巻』には、明治初年より24,5年までの流行色は藍鼠あいねず葡萄鼠ぶどうねず栗鼠くりねず鶯茶うぐいすちゃ利久茶(利休茶)りきゅうちゃ深川鼠ふかがわねず生壁鼠なまかべねず藍納戸あいなんどであったこと書かれています。