長春色(ちょうしゅんいろ)

長春色(ちょうしゅんいろ) 桃色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 長春色(ちょうしゅんいろ)
別名 特になし
系統 桃色系統

長春色の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #DC707A
RGB R:220 G:112 B:122
CMYK C:0% M:65% Y:33% K:10%

長春色について

長春色は長春花の花の色

長春色ちょうしゅんいろとは、くすんだ桃色ももいろ(ピンク色)のことです。
中国原産の薔薇である「長春花」の色あせた赤色に由来した色名です。
長春とは常に春で、四季を通じて花の絶えることのないことを意味し、常春と同じような意味の言葉です。
長春花は平安時代に中国から渡来し「そうび」と呼ばれるようになり、観賞用として貴族たちに愛された花でした。
古今和歌集や源氏物語に登場する薔薇は、この長春花と推定されています。

鎌倉時代の歌人である藤原定家の日記「明月記」内に「籬下長春花猶有紅薬~」と書かれて登場しています。
このように長春花は古来より日本にありますが、長春色ちょうしゅんいろという色名が登場したのは明治以降のことです。
大正から昭和初期にかけては、長春色ちょうしゅんいろ藤色ふじいろのような中間色が流行し、竹久夢二の作品には中間色の和装姿の女性が多く描かれています。
長春色ちょうしゅんいろは大正末期から昭和初期にかけて登場したモダンガールに好まれた色でした。

長春花は四季咲きの薔薇

長春花は花期が長いことから「長春花」と呼ばれ、やがて「恒春花」になり、それが訛って「庚申」になり、現在は「庚申薔薇」とよばれています。また長春花は春夏秋の各季節に花が咲く四季咲きの薔薇であり、四季を通じて花は絶えません。
京都の北野天満宮や日光東照宮の装飾には長春花が見られます。
特に日光東照宮には多く見られ、それは「長春」という名前が、戦争のない平和な時代を感じさせ、太平の世を築いた徳川家康にふさわしい花とされたのかもしれません。