色名・別名・系統
| 色名(かな) | 団十郎茶(だんじゅうろうちゃ) |
| 別名 | 團十郎茶(だんじゅうろうちゃ) |
| 系統 | 茶色系統 |
団十郎茶の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #B55D3E |
| RGB | R:181 G:93 B:62 |
| CMYK | C:0% M:63% Y:70% K:30% |
団十郎茶について
団十郎茶は五代目市川團十郎に由来する役者色
団十郎茶とは、赤みがかった茶色のことです。
五代目市川團十郎が初代以来、代々の團十郎が用いた柿色を「暫」で素襖(すおう、素袍、江戸時代の武家男子の衣服)を使い好評を博したことに由来する色です。
江戸時代は路考茶のような人気の歌舞伎役者に由来する役者色がいくつかあり、団十郎茶はその一つです。
後に団十郎茶は市川家の色となり、現在でも市川家の歌舞伎・狂言の衣装として使われるほか、襲名披露の場などで出演者の袴の色として使われる色です。
団十郎茶は柿色とも呼ばれました
団十郎茶は柿渋と弁柄で染められるためか「柿色」とも呼ばれます。
江戸時代の柿色は現在のような橙色っぽい色ではなく、柿渋で染められた柿渋色のことを柿色と呼んでいました。
団十郎茶は柿渋を使っていて、かつ柿渋色に似た色のためそうよばれたのでしょう。
また歌舞伎の世界では、柿渋色のことを柿色と呼ぶそうです。
舞台の幕に使われる定式幕には柿色(柿渋色)が使われています。
団十郎茶が人気となったのは実は八代目の時
団十郎茶は五代目團十郎に由来する色ですが、実際に流行したのは八代目團十郎の弘化から嘉永にかけてだそうです。
八代目はそれまでの芸に対する真摯さが売りの先代たちと違い、面長の美貌が特徴的な二枚目俳優だったようで、爆発的な人気を誇りました。
「助六」の舞台で八代目が浸かった桶の水が美顔水として飛ぶように売れたそうです。
団十郎茶が流行色となったのも八代目の人気によるところが大でしょう。
話は変わりますが団十郎という朝顔もあるそうです。
明治初期に、入谷の植木屋成田屋留次郎が柿色の朝顔を売り出す時に、自分の屋号の「成田屋」と歌舞伎の「成田屋」をこじつけて売り出した品種の朝顔だそうで、特に歌舞伎の「成田屋」と関係があったわけではないようです。
