深緑(ふかきみどり)

深緑(ふかきみどり) 緑色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 深緑(ふかきみどり)
別名 深緑(ふかみどり)
系統 緑色系統

深緑の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #00442A
RGB R:0 G:68 B:42
CMYK C:100% M:0% Y:75% K:75%

深緑について

深緑は常緑樹の緑を指す色

深緑ふかきみどりとは、青みがかった暗い緑色のことです。
「ふかみどり」とも読み、常緑樹の緑のような、青みと黒みが強い濃い緑色を指します。
浅緑あさきみどりと対になる色名で、浅緑あさきみどりが春先の若葉の黄緑を表しているのに対して、深緑ふかきみどりは冬でも不変の常緑樹の緑を象徴します。
深緑ふかきみどりは青緑色、中緑なかのみどりは緑色、浅緑あさきみどりは黄緑色と、色が薄くなるほど黄色みが増します。
また、深緑を「こきみどり」、浅緑を「うすみどり」と呼ぶと黄色みは増さず、単に緑の濃淡が違う色という意味になります。

深緑は官位に使われた色

深緑ふかきみどり浅緑あさきみどりと同じく、奈良時代から身分制度のための位色としても使われました。
天武天皇が天武天皇14年(685)に冠位四十八階を定めた際に、深緑ふかきみどりは動位の色となります。
天平宝字元年(757)に施行された養老律令の中の衣服令では、六位の袍の色となりました。
延喜5年(905)に編纂された延喜式においては、六位の色となっています。
延喜式には深緑ふかきみどりに使う染料が定められており、「深緑 藍三圍苅安草大九両」と記され、藍と刈安で緑に染め上げることが分かります。

万葉集には「わが背子(せこ)が 捧げて持てる ほほがしは あたかも似るか 青き蓋(きぬがさ)」という歌がありますが、この歌は750年越中の国守であった大伴家持の邸宅で催された宴に、客として招かれた高僧恵行が詠んだものです。
この青が深緑ふかきみどりのことで、「青き蓋」とは貴人の後ろからさしかける絹などを張った大型の傘で、最高位である一位の身分でないと使えないものでした。
当時従五位上だった大伴家持が出世して一位の身分になった暁には、あなたが傘代わりに持っているホオノキ(ほほがし)の葉ではなく「青き蓋」を使えるようになることを期待しています、という歌です。