二藍(ふたあい)

二藍(ふたあい) 紫色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 二藍(ふたあい)
別名 特になし
系統 紫色系統

二藍の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #656794
RGB R:101 G:103 B:148
CMYK C:50% M:45% Y:0% K:30%

二藍について

二藍は藍と紅花の二つの藍で染めた青紫色

二藍ふたあいとは、少しくすんだ青みの紫色のことです。
二藍ふたあいは藍と紅花の二つの藍で染めた青紫色という意味を持つ色名です。
ほとんど紅だけでそめた赤に近い色から、逆に藍を多く使った青に近い色まで幅広い色域を指す色名です。
従って、桔梗色ききょういろ藤色ふじいろなどは二藍ふたあいの範疇に入ります。
ここでは紅と藍の中間のような色を見本色としています。

二藍は年齢によって着こなし方が変化する色

紅と藍の割合は着る人の年齢によって変わり、若いほど華やかな紅を強め、高齢になるほど藍に近づけました。
「源氏物語」には、光源氏の息子の夕霧が将来のに挨拶に出かける際、光源氏は「二藍もいいが、余り赤みが強いものは見くびられる」といって、縹色はなだいろに染まった自分の服を渡す場面があります。

二藍ふたあいは平安時代の男性の普段着である直衣に使われることが多く、三重襷文様の生絹が一般的だったそうです。
夏の色とされますが、一年中着られた色でした。
襲の色目にも名があり、二藍(ふたあい/ふたあゐ)「表:二藍、裏:白」で、季節は問いません。

二藍は平安文学には欠かせない色

平安時代の文学作品の中では欠かせない色名で、源氏物語など平安文学には欠かせない色名です。
現代人には紫色と二藍ふたあいの区別はつけにくいと思われますが、源氏物語には光源氏が離れた場所から二人の女をのぞき見している場面があり、赤でも紫でもない色を「二藍ふたあい」と認識しています。
平安時代に特有の色名で、その時代に生きていないと分からない感覚があるのかもしれません。

染色方法としては、藍を先に染めてから紅花を染める必要があるそうです。
理由としては、紅花は藍瓶の中の藍は木灰が入ってアルカリ性になっているため、この中に紅染のものを入れると色素を放出してしまうからです。
最初に藍を所定の色に染め、紅を重ねることで紫の明度を調整していきます。