朱華(はねず)

朱華(はねず) 橙色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 朱華(はねず)
別名 波泥孺(はねず)、唐棣花(はねず)、棠棣(はねず)
系統 橙色系統

朱華の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #F89F7C
RGB R:248 G:159 B:124
CMYK C:0% M:45% Y:50% K:0%

朱華について

朱華は皇族の服の色

朱華はねずとは、赤みがかった明るめの橙色だいだいいろのことです。
朱華はねずを素直に読めば朱色しゅいろの花で、鮮やかな朱色しゅいろに近い、橙がかった薄い朱色しゅいろと思われます。

日本でこの色が初めて現れたのは、日本書紀内の天武天皇十四年(687)の条に「浄位より已上は、並に朱華を着る」とあり、冠位制定において最高位の服色に定められ、朱華はねずは皇族の服色とされました。
持統天皇四年(690)の冠位制定では、親王の色、最高位の色とされます。
その後大宝元年(701)に制定された大宝律令(たいほうりつりょう)では、朱華はねずに変わって黄丹おうにが皇太子の色と定められました。

朱華は謎の多い色

朱華はねずは同じ支子(くちなし)と紅花で染めた黄赤色とされていますが、黄色や赤色とする説、黄丹おうにと同じとする説もあり、はっきりとは定まらず謎の多い色です。

朱華はねずは奈良末期(759~780)に成立したとされる万葉集にも登場します。
「山吹の にほへる妹が はねず色の 赤裳の姿 夢に見えつつ」という歌では、朱華はねずは赤系統の色になっています。
この時代の赤色あかいろは現代より幅広い色相を指しており、赤色から橙色や黄色に近い色までを含んでいます。

また朱華はねずは洗うと色落ちしやすいという認識だったらしく、「思はじと 言ひてしものを はねず色の うつろひやすき 我が心かも」という歌にあるように、「移ろいやすい心」を表現する枕詞として使われています。