陰萌黄(かげもえぎ)

陰萌黄(かげもえぎ) 緑色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 陰萌黄(かげもえぎ)
別名 陰萌葱(かげもえぎ)
系統 緑色系統

陰萌黄の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #627D44
RGB R:98 G:125 B:68
CMYK C:35% M:0% Y:70% K:50%

陰萌黄について

陰萌黄は江戸好みの渋い黄緑

陰萌黄かげもえぎとは、くすんだ黄緑色のことです。
鮮やかな黄緑色である萌黄色もえぎいろに黒みを加えたような暗い黄緑色を指します。
落ち着きのある黄緑色で、江戸時代から見られる色名です。
鎌倉時代から武家の間で好まれた、同じく黒みのある緑色である木賊色とくさいろに似た色合いです。
江戸時代には贅沢禁止令の影響もあり、渋味のある色が「いき」とされ、陰萌黄かげもえぎのような落ち着いた深みのある緑色が好まれた時代でした。
陰萌黄かげもえぎ木賊色とくさいろと同じく江戸中期に流行したと思われます。

陰萌黄は小袖に使われました

江戸時代後期に書かれた、武家の儀式・法令・制度・服装などの先例集である有職故実書である「貞丈雑記(ていじょうざっき)」に、陰萌黄かげもえぎについて書かれています。

「かげもえぎと云ふはもえぎの黒みある色なり。・・・かげもえぎと云ふ染色舊記きゅうきにあり、今とくさ色などと云ふ類なるべし。宗五一冊抜書(宗悟一冊抜書)に、かげもえぎと申してこん屋にてそめ候色々もんをつけてもえぎくろみて染めたる小袖こそでにて候とあり。もえぎに黒みあらばとくさの色の類なり」とあり、陰萌黄かげもえぎ木賊色とくさいろのような黒みの緑色が小袖(袖口が丸い日常着)の色として使われていたことが分かります。