色名・別名・系統
| 色名(かな) | 貝紫色(かいむらさきいろ) |
| 別名 | 特になし |
| 系統 | 紫色系統 |
貝紫色の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #9F4C84 |
| RGB | R:159 G:76 B:132 |
| CMYK | C:19% M:75% Y:0% K:25% |
貝紫色について
貝紫色は貝の分泌物を使った色
貝紫色とは、少し灰がかった赤紫色のことです。
古代日本では紫色は使われていないと思われていましたが、日本でも弥生時代の吉野ヶ里遺跡から、貝紫色に染められた布が発見され、近海でとれるアカニシやイボニシを使った貝染が行われていたことが分かりました。
日本では奈良時代以降、紫根を使った染色が行われるようになり、貝紫を使った染色は廃れました。
わずかに三重県志摩の海女の間に、貝紫色で磯手拭や襦袢などに星形の印(セーマン)と格子状の印(ドーマン)を描き、これを魔除けとする習慣が残っています。
平安時代の陰陽師、安倍晴明と蘆屋道満に由来すると言われています。
貝紫は古代の地中海において王者の紫と呼ばれました
貝紫色は、英語でロイヤルパープルをさし、王者の紫といわれます。
古代フェニキアのティルスで多く生産されたことからティリアンパープル、「フェニキアの紫」ともよばれます。
紀元前1600年頃、古代東地中海のフェニキアにおいて、地中海産のシリアツブリガイを用いた染物が、貝紫を使った最古の染物です。
貝紫色は、アカニシやイボニシのようなアッキガイ科の巻貝の内蔵の一部である、「パープル腺」を使って染められた色です。
パープル腺から得られたプルプラという分泌液を、糸や布に擦り込んで日光に当てると、黄色から紫に変色します。
1gの染料を得るために、1000や2000個の貝が必要だったと言われており、貝紫で染めた布は非常に高価で、同じ重さの金と取引きされたそうです。
貝紫はアレキサンダー大王やローマのジュリアス・シーザーといった権力者に愛され、女王クレオパトラはエジプトの豊かさをアピールするために、ローマへ向かう帆船の帆を貝紫に染めさせました。
貝紫で染めた色は植物染料と違い色あせることがなく、イスラエルのティムナ渓谷にある遺跡「奴隷の丘」で発見された羊毛は、3000年たった現在でも、鮮やかな紫色をしています。
