色名・別名・系統
| 色名(かな) | 韓紅(からくれない) |
| 別名 | 韓紅花(からくれない)、唐紅(からくれない)、呉藍(くれない)、紅(くれない・べに) |
| 系統 | 赤色系統 |
韓紅の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #E23C56 |
| RGB | R:226 G:60 B:86 |
| CMYK | C:0% M:90% Y:56% K:5% |
韓紅について
韓紅は紅色の別名で異国からの染料を意味する
韓紅とは、濃い紅色のことです。
別名は韓紅花、唐紅といい、「韓」や「唐」は海外産という意味が込められています。
もともと紅色の染料である紅花は日本には五世紀から六世紀の飛鳥時代あたりに中国(呉)から渡来したため、呉藍(くれあい)と呼ばれました。
この時代の藍は藍色のことではなく、染料の総称として使われていたため、呉から来た染料という意味になります。
奈良時代になると「くれあい」は「くれない」と呼ばれ、「韓の国を経由した染料」という意味を持たせた韓紅と呼ばれるようになります。
当時の日本は朝鮮経由で文化的に影響を受けたため、「韓様」を異国風という意味で使っていました。
後に中国(唐)の影響が強くなると、「韓様」が「唐様」になります。
韓紅は大量の紅花を使う贅沢な色
平安時代の延喜式には「韓紅」と「韓紅花」の名が見られます。韓紅(韓紅花)の染料について記述があり、「韓紅花綾一疋、紅花大十斤、酢一斗、麸一斗、藁 三囲、薪一百八十斤」となっており、大十斤(約6kg)という大量の紅花を使うことが分かります。
中程度の紅色である中紅花の場合は紅花の使用量は大一斤四両(840g)であり、高価な紅花をふんだんに使う濃い紅色はとても贅沢な色だったことが分かります。
ちなみに一番薄い紅色である退紅は紅花は小八両(300g、0.5斤)と定められています。
平安時代には紅色は人々がこぞって求める人気の色で、費用が高くても濃い紅色を求める人が後をたちませんでした。
濃い紅色の使用は何度も禁令が出て、検非違使(当時の警察)が取り締まるほどでしたが、流行が終わることはありませんでした。
濃い紅色には呼び名がいくつもある
濃い紅色には真紅、深紅などいくつか呼び名があるのですが、その一つに「紅の八塩」があります。奈良時代に使われていた色名で、「八」は「とてもたくさん」を意味し、「塩」は「なんども浸す」という意味になります。
つまり「紅の八塩」は何度も紅に浸して染めた濃い紅色を意味し、この色名が韓紅の古い呼び名とも言われます。
