滅紫(けしむらさき)

滅紫(けしむらさき) 紫色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 滅紫(けしむらさき)
別名 滅紫(めっし)、滅色(けしいろ)
系統 紫色系統

滅紫の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #5B4E6A
RGB R:91 G:78 B:106
CMYK C:30% M:40% Y:0% K:60%

滅紫について

滅紫は深く渋い紫色

滅紫けしむらさきとは、暗くくすんだ紫色のことです。
「滅 けし」とは色味を落とす、消す、という意味で、鮮やかな紫色から華やかさを取り去ったような、深く渋い紫色を指します。
色の華やかさ、艶やかさなどを表す言葉として「匂い」という表現がありますが、紫の匂いを滅した色が滅紫けしむらさきといえます。
滅紫(めっし)、滅色(けしいろ)とも呼ばれます。

滅紫は地味だけど高位の色

地味な印象の色ですが、滅紫けしむらさきは紫色なので高位の色になります。
平安中期の格式をまとめた法典「延喜式」では、紫色に次ぐ高位の色とされ、「深・中・浅」の三段階の深滅紫ふかきけしむらさき中滅紫なかのけしむらさき浅滅紫あさきけしむらさきがありました。
平安時代には、最勝以上の参議の外出着に許された色だそうです。
「延喜式」内の「縫殿寮」には滅紫けしむらさきを染めるために必要な染料の記述があり、「深滅紫綾一疋。紫草むらさき八斤。酢一升しょう。灰一石。」「中滅紫綾一疋。紫草八斤。酢八石。灰八斗。」「浅滅紫糸一絇。紫草一斤。灰一升」とあります。

紫根(紫草の根)は、低温で染めると染めると灰みの鈍い色になり、九十度以上の高温で染めると鮮やかな色になるため、液温で紫の鮮やかさを染め分けることが出来ました。
滅紫けしむらさきは、紫色を染めた後の染液を一昼夜放置し、色素が分解された鼠がかった状態で染めた時の色だそうです。