色名・別名・系統
| 色名(かな) | 黄橡(きつるばみ) |
| 別名 | 特になし |
| 系統 | 黄色系統 |
黄橡の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #A7831E |
| RGB | R:167 G:131 B:30 |
| CMYK | C:0% M:23% Y:90% K:40% |
黄橡について
黄橡はかなり高位の人物の色
黄橡とは、黒みがかった少し暗い黄色のことです。
橡は櫟(くぬぎ)の古名で、黄橡は実のドングリの煎汁と椿の木の灰汁媒染で染めたものをいいます。
ドングリに含まれるタンニン色素を利用した染色法です。
黄橡は八世紀(718)の「令義解(りょうのぎげ)」によれば紅につぐかなり高位の色でした。
「衣服令(701年)」の服色尊卑の序列では、19色中第7位であり、僧尼の衣色として許されていました。
衣服令では鉄媒染の黒橡が橡色の基本であり、灰汁媒染の橡染に黄をつけた色は黄橡として記されています。
「僧尼令(701年)」では「木蘭」となっていますが、本来の木蘭色とは別の色です。
平安中期の「延喜式」ではこの色が「橡」と表記されており、搗(かち)橡二斗五升、茜大二斤、灰七升、薪二百廿斤で染めるとあります。
このころの黄橡は赤っぽい色をさすようになっていたようです。
ちなみに鉄媒染で染めると黒に近い暗い緑になり、これを黒橡といいます。
黄橡と違い、黒橡は家人・奴婢の色とされ、身分の低い使用人の服色でした。
古代から平安時代にかけては黒橡や涅色、鈍色のような黒っぽい暗い色は身分の低いものの色であったり、凶事の色とされました。
