桑の実色(くわのみいろ)

桑の実色(くわのみいろ) 赤色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 桑の実色(くわのみいろ)
別名 桑色(くわいろ)、桑染(くわぞめ)、桑(くわぞめ)
系統 赤色系統

桑の実色の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #560834
RGB R:86 G:8 B:52
CMYK C:0% M:80% Y:0% K:80%

桑の実色について

桑の実色は桑の実で染めた、熟した桑の実の色

桑の実色くわのみいろとは、紫がかった暗い赤色のことです。
桑の実で染めた、熟した桑の実の色で、濃い赤紫色や黒っぽい紅色べにいろに見える色です。

平安の頃からある色で、桑色(くわいろ)や桑染(くわぞめ)ともいいます。
少し紛らわしいのですが、桑の樹皮で染めた黄みの強い茶色のことも桑染くわぞめといい、混同を避けるために桑の実で染めた色を桑の実色くわのみいろとしたそうです。
18世紀の写本「装束色彙」に当世桑染と称するは桑の実の色にて赤黒きものなり」とあり、桑の実色くわのみいろと桑染(くわぞめ)が区別されていることが分かります。

桑の実色くわのみいろは「土留色(どどめ色)」ともよばれます。
古来より、埼玉県や群馬県のような関東地方で養蚕が盛んな地域で、蚕のエサである桑になる実のことを「どどめ」といいました。
桑の実は成りはじめは白く、徐々に赤くなり、完全に熟すと赤黒くなり、「どどめ色」は赤色から黒紫色の広めの色域を指す色名です。青ざめた唇や青アザになった皮膚を指すこともあります。

桑は中国から稲作と共に養蚕が伝来して以来、蚕の餌として重要な植物でした。
桑の語源は蚕が「食う葉」「食葉 くは くふは」もしくはが「蚕葉(こは)」が訛ったものとされています。
日本に自生する桑は「ヤマグワ」と呼ばれ、桑の根には薬効成分が含まれ生薬として使われました。
桑の箸や湯のみ茶碗を使うと中風にならないという言伝えもあります