生壁色(なまかべいろ)

生壁色(なまかべいろ) 茶色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 生壁色(なまかべいろ)
別名 特になし
系統 茶色系統

生壁色の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #938060
RGB R:147 G:128 B:96
CMYK C:0% M:15% Y:40% K:50%

生壁色について

生壁色はまだ乾いていない土壁の色

生壁色なまかべいろとは、少し黄みがかった、くすんだ茶色のことです。
「生壁」とは、水で練り上げられた土壁がまだ乾いていない状態を指し、水を含んだ土の色が生壁色の由来です。
土壁は今では見なくなりましたが、昔は農家や武家屋敷、寺社仏閣など幅広く使われていました。
千利休は土壁の風情を好み、茶室の壁に使い、侘びた情緒を表現しました。
ちなみに生壁色なまかべいろは左官職人が使っていた用語というわけではなく、染色のためのいろめいだったようです。

生壁色は江戸時代からの色

江戸時代の中期に生まれた色で、その時代の染見本帳に色名が見られます。
生壁色なまかべいろは人気の色になり、利休生壁りきゅうなまかべ生壁鼠なまかべねず藍生壁あいなまかべ江戸生壁えどなまかべなどのバリエーションが作られました。

生壁が色名になったのは、江戸時代に渋い色が愛好されただけでなく、土壁が身近にあったからではないでしょうか。
江戸時代は木造住宅が多かったため火事が多発し、業を煮やした幕府は、耐火性のある土壁、漆喰の土蔵造りを奨励し、高級町家から一般家庭にまで土壁が普及しました。

生壁色なまかべいろは江戸時代が終わって明治・大正の時代になっても愛され続けた色で、大正時代の婦人画報には生壁色なまかべいろの着こなしの記事が書かれたそうです。