色名・別名・系統
| 色名(かな) | 鈍色(にびいろ) |
| 別名 | 鈍色(にぶいろ)、鈍色(どんじき) |
| 系統 | 黒色系統 |
鈍色の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #495243 |
| RGB | R:73 G:82 B:67 |
| CMYK | C:15% M:0% Y:30% K:80% |
鈍色について
鈍色は喪に服すための色
鈍色とは、青緑がかった暗い灰色のことです。
薄墨に青花(露草)の汁を混ぜた色とされます。
「にぶいろ」ともいい、平安時代から見られる色で、特定の色を示すというより灰色全般を指す色名でした。
源氏物語には鈍色を「にばめる」と表現しており、これが「鈍る」になり、灰色を指す言葉とされました。
鈍色は近しい人が不幸にあった時に着る、喪に服すための色であり、凶色でした。
両親や夫など、亡き人とのつながりが深いほど濃い色を着たとされます。
萱草色もまた喪に服すための色ですが、主に女性が袴の色に使ったそうです。
鈍色は僧侶が着る法衣の色でもあり、この場合は「どんじき」とよみます。
青みがかった鈍色のことは青鈍とよび、こちらも喪服や僧侶の服色に対して使われました。
時代が下ると共に鈍色は凶色ではなくなりました
平安時代には喪服の色として使われましたが、武家文化が盛んになる室町時代には喪服の色は白になり、鈍色は使われなくなったそうです。
そのせいか江戸時代には鈍色のような暗い灰色~黒が凶色とはなりませんでした。
江戸時代でも喪服の色は白でしたが、近代になって黒になります。
鈍色はクヌギやドングリなどをタンニンを多く含む染料を使って、鉄媒染によって濃い灰系統の色に染め上げるとされます。
「鈍」には刃物の切れ味が悪くなる意味がありますが、これは錆びた刀を木酢などに入れると鉄分が溶け出し媒染剤になり、これを使い鈍色を染めたからという説もあります。
