似紫(にせむらさき)

似紫(にせむらさき) 紫色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 似紫(にせむらさき)
別名 特になし
系統 紫色系統

似紫の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #530961
RGB R:83 G:9 B:97
CMYK C:63% M:100% Y:0% K:40%

似紫について

似紫は紫に似せた紫色

似紫にせむらさきとは、暗い紫色のことです。
紫に似せた色という意味です。
「偽」紫ではありません。

江戸前期には、高価な紫根は禁制の上、紫根で染める本紫ほんむらさきは手間がかかりました。
そこで生まれたのが似紫にせむらさきのような代用染で、こういった似色が盛んに作られました。
似色(にせいろ)は似て非なる色のことです。
似と称したのには、幕府の禁制をかわすための庶民の知恵だったのでしょうか。

似紫は紫根を使わない紫色

似紫にせむらさきは、藍と蘇芳または茜を使って紫色に染めます。
蘇芳には明礬を使い、茜には浅葱の下染に茜を重ね染めして似紫にせむらさきを染めます。
似紫にせむらさき本紫ほんむらさきにくらべて品位が落ちるとされていましたが、多くの人に好まれたようです。
井原西鶴は「好色一代男」の中で、似紫にせむらさきの着物に派手な赤襟をつけた、伊勢参りの客引きをする明野が原の茶屋女を登場させました。
「明野が原の茶屋風俗、さりとておかしげに、似せ紫のしつこく様々の染入」という一説になります。