色名・別名・系統
| 色名(かな) | 黄丹(おうに) |
| 別名 | 黄丹(おうたん) |
| 系統 | 橙色系統 |
黄丹の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #F36E29 |
| RGB | R:243 G:110 B:41 |
| CMYK | C:0% M:71% Y:95% K:0% |
黄丹について
黄丹は皇太子だけが着ることができる色
黄丹とは、明るめの橙色のことです。
日本では、奈良時代の養老2年(718)に編纂された衣服令にて、皇太子の袍の色として定められました。
「おうたん」とも読み、昇る朝日の色をとされます。
中国から伝来した色名で、皇帝もしくはそれに準ずる人たちの衣服の色とされました。
天皇の袍の色である黄櫨染とともに、禁色の筆頭です。
古代朝廷においては、天皇が神事に用いた白に次ぎ、紫の上に位置する禁色の最たる色でした。
皇太子を内外に発表する「立太子の礼」では、その時の皇太子が黄丹の袍を着用しているのがテレビなどで報道され、八世紀以来の伝統が今も継承されているのが分かります。
平安時代の格式を定めた延喜式では、「黄丹綾一疋 紅花大十斤八両 支子一斗二升」とあり、支子(くちなし)の実から採る黄色染料と紅花の赤の交染による黄赤色となっています。
ちなみに「深支子」も同じ染料ですが、染め方が違うとされます。
黄丹についてのあれこれ
黄丹は天武天皇時代の服令(689)にある朱華と混同されたそうですが、黄丹が色名として現れるのは、大宝令(701)からであり、なぜ黄丹と朱華が同色とされたのかは不明です。
また、黄丹という語自体は鉛丹の別名でもあるため、黄丹という言葉自体は古代からあります。
少し話は変わりますが、1885年にイギリスで公演された喜歌劇「ミカド」の舞台衣裳は「ミカドイエロー」と言われ、これは黄丹をイメージした色と言われています。
1912年には「ミカドブラウン」が色名として現れたそうですが、これは黄櫨染をイメージしているのではと考えられています。
