色名・別名・系統
| 色名(かな) | 鳶色(とびいろ) |
| 別名 | 特になし |
| 系統 | 茶色系統 |
鳶色の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #6B4536 |
| RGB | R:107 G:69 B:54 |
| CMYK | C:0% M:41% Y:45% K:70% |
鳶色について
鳶色は鳥の鳶の羽の色
鳶色とは、赤みを帯びた暗めの茶色のことです。
鳥の鳶の羽色に由来する色ですが、実際の鳶の羽色はもう少し暗い茶色です。
鳶には別名が多く、鳶色は「鵄色」「鴟色」「飛色」とも呼ばれます。
日本には植物に関する色名は多くありますが、動物に由来する色名は多くありません。
鳶色以外に、鴇色、鶯色、雀色など、動物に関する色名の多くは江戸時代に生まれ、ほとんどが鳥に関する色名でした。
鳶色は江戸時代の人気色
茶色は江戸時代を通じて人気でしたが、江戸前期から鳶色は人気があり、江戸茶や憲法色のような他の濃い茶色と共に愛好されました。
江戸中期の八代将軍・徳川吉宗の就任後、贅沢が禁じられ派手な色の着物が着れなくなったために、様々な茶色が流行しました。
鳶色は男性の着物の色として人気の色で、鳶色をもとにして、紅鳶、黒鳶、紫鳶など様々なバリエーションが作られました。
江戸前期の遊里の指南書である「色道大鏡」には、遊里に着ていく着物の色として、黒と茶色がよいと書かれ、江戸茶などと共に、鳶色も遊客に勧められた色でした。
鳶は日本人には馴染み深い鳥
鳶は古くから日本人には馴染みのある鳥で、「日本書記」にも登場します。日本を建国に導いた鳥は「金鵄」(きんし)といい、これは金色の鳶のことです。
「金鵄」は「無血勝利」の象徴でもあり、大変縁起がよいとされ、「キンシ正宗」という日本酒の銘柄名にもなっています。
建設現場で高所の作業を担当する職人を「鳶職」とよびますが、これは高い足場を飛ぶように素早く移動する職人を見て、「飛び」から「鳶」を連想したといわれています。
江戸時代の鳶職は火消しでもあり、当時の火消は他の建物に火が燃え移らないようにするために、「鳶口」と呼ばれる道具を使って、建物を解体作業を行っていました。
老舗の鳶職は神社の氏子だったそうで、正月などハレの日に「梯子乗り」を披露するのは、「梯子乗り」を神事として神様に奉納するという意味があったのかもしれません。
