色名・別名・系統
| 色名(かな) | 木賊色(とくさいろ) |
| 別名 | 砥草色(とくさいろ) |
| 系統 | 緑色系統 |
木賊色の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #217E5E |
| RGB | R:33 G:126 B:94 |
| CMYK | C:70% M:0% Y:61% K:40% |
木賊色について
木賊色は武家に好まれた色
木賊色とは、少し青みがかった緑色のことです。
木賊の茎のようなくすんだ緑色を指します。
鎌倉時代になると質実剛健の気風を尊ぶ武家の中で愛用される色となりました。
木賊色は自然な落ち着きがある色で、中世の武家や高齢者の服色に愛用されたそうです。
昔の武家の庭には木賊が植えられて広く知られていたために、木賊色は多くの人に通じる色名として使われました。
木賊の茎はとても堅く、乾燥させて、木工細工や刃などを磨く時、サンドペーパーのように使われたそうです。
刈り取られる季節が秋のため、「木賊刈る」は秋の季語となっており、また刃物も研げる草ということで「砥草」とも書かれます。
今でも和風の庭には木賊をよく見かけます。
鎌倉時代から江戸時代にかけて武家の色とされた
木賊色が初めて出てきたのは鎌倉前期の説話集である「宇治拾遺物語」の中で、「木賊色の狩衣」と書かれており、他には「義経記」では水干の色として、「増鏡」では狩衣の色として木賊色が使われています。
平安文学では見かけない色ですが、襲の色目には登場しており、「表:萌黄、裏:白」である木賊と、「表:黒青、裏:白」である黒木賊があります。
江戸中期にも流行したといわれ、江戸時代後期の武家の服装などの先例をまとめた有職故実書「貞丈雑記ていじょうざっき」には、以下のような記載があります。
「かげもえぎと云ふはもえぎの黒みある色なり。・・・かげもえぎと云ふ染色舊記きゅうきにあり、今とくさ色などと云ふ類なるべし。宗五一冊抜書(宗悟一冊抜書)に、かげもえぎと申してこん屋にてそめ候色々もんをつけてもえぎくろみて染めたる小袖こそでにて候とあり。もえぎに黒みあらばとくさの色の類なり」と書かれており、木賊色や陰萌黄のような暗い緑色が小袖に使われていたと考えられます。
