梅染(うめぞめ)

梅染(うめぞめ) 茶色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 梅染(うめぞめ)
別名 特になし
系統 茶色系統

梅染の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #C38866
RGB R:195 G:136 B:102
CMYK C:0% M:38% Y:50% K:25%

梅染について

梅染は梅屋渋で染めた色

梅染うめぞめとは、少し赤みがかった明るめの茶色のことです。
楊梅(やまもも)または榛皮と紅梅の根や樹皮の濃い煎汁を梅屋渋といいますが、この梅屋渋で染めた色になります。
浅く染めたものは「赤梅」、濃く染めたものは「黒梅」とよばれます。
中世の軍記物には武者が着用する木蘭地の直垂がよく見られますが、この木蘭地の色は梅染うめぞめ木蘭色もくらんじきといわれています。

梅は平安時代から剥いた梅(梅剥・剥き梅)や燻して黒くなった梅(鳥梅、うばい)を使って、紅染などに媒染剤として使われました。染色に使われた時期はもっと後で、おそらく室町時代からといわれています。
宝暦13年(1763年)から22年間も費やして書かれた、朝廷や公家社会の儀式や作法をまとめた有職故実書である「貞丈雑記」には、「梅染、室町時代の染色の名、梅屋渋で染めた色をいふ。その淡く染めた赤みの淡茶色を梅染、かなり濃く染めて赤みのあるを赤梅、ごく濃く黒味に染めたものを黒梅といふ」とあります。
室町時代には、梅の実以外にも、樹皮や幹材かんざい、小枝も使って、さまざまな色合いを染めるようになったようです。

江戸時代になると庶民の間で梅染が行われるようになりました

江戸時代になると「梅汁屋」が梅屋渋を売るようになり、一般家庭でも梅が染料として広く利用されるようになりました。

江戸中期には、梅の樹皮の煎じ汁を灰汁媒染で染めてできる「照柿てりがき」と呼ばれた色も生まれました。
現在の柿色かきいろはこの照柿てりがきの色です。
小袖や羽織の色に好まれた栗梅くりうめ梅染うめぞめの色です。

梅は弥生時代から飛鳥時代ごろに中国から伝わりました。
それは烏梅うばいという、青梅を竈の煙で黒くなるまでいぶしたものを乾燥させたもので、煎じて風邪薬や胃腸薬に、切り刻んで止血や切り傷の手当てに使われました。
その後、梅は春の花として観賞用に、実や樹皮、幹を染色にと様々に活用されました。