色名・別名・系統
| 色名(かな) | 薄紅梅(うすこうばい) |
| 別名 | 特になし |
| 系統 | 桃色系統 |
薄紅梅の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #F69DA1 |
| RGB | R:246 G:157 B:161 |
| CMYK | C:0% M:47% Y:24% K:0% |
薄紅梅について
薄紅梅は薄い紅梅色
薄紅梅とは、明るめのピンク色のことです。
紅梅の花の色である紅梅色を薄くしたような色です。
濃い紅染は高い身分の者にしか使用できませんでしたが、薄紅梅や一斤染のような薄い紅染の色は特に制限がなく使えたようです。
清少納言の好みは紅梅色
紅梅色は平安時代を代表する色で、当時の文学作品に広く登場します。
紅梅色を特に好んだのが清少納言で、枕草子では「木の花は、濃きも薄きも紅梅」と書き、紅梅色なら濃くても薄くてもどちらも好きだったようです。
清少納言は一条天皇の后(中宮)である藤原定子に仕え始めた頃の様子を「いと冷たきころなれば、さし出でさせ給へる御手のはつかに見ゆるが、いみじうにほひたる薄紅梅なるは、限りなくめでたし」と書き、これはとても寒い夜に薄紅梅の袖口から見える中宮の御手がとても美しかったという意味です。
薄紅ではなく、薄紅梅を選ぶところから清少納言の好みが分かります。
馬の毛色の描写にも薄紅梅が使われた
また清少納言は好きな馬の毛色についても意見を残しています。
「馬は、いと黒きが、ただいささか白き所などある。紫の紋つきたる。蘆毛(葦毛)。薄紅梅の毛にて、髪、尾などいと白き。げに、ゆふかみとも言ひつべし。」
馬はとても黒く、少しだけ白い所があるのが好みで、紫のまだらのついている葦毛の馬、薄紅梅の毛でたてがみや尾などがとても白い馬で木綿髪(ゆうかみ、たてがみが白い馬の事)とも言える馬がよい、という内容です。
馬の毛色に薄紅梅のような色は存在せず、おそらく赤みがかった明るい茶色だと思います。
ここまで来ると薄紅梅という色を使いたいだけのような気もします。
また紫とは紫騮という黒栗毛の馬を指すようです。
