色名・別名・系統
| 色名(かな) | 御納戸色(おなんどいろ) |
| 別名 | 納戸色(なんどいろ) |
| 系統 | 青色系統 |
御納戸色の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #006E7C |
| RGB | R:0 G:110 B:124 |
| CMYK | C:80% M:0% Y:20% K:50% |
御納戸色について
御納戸色は江戸時代に最も愛された藍染の色
御納戸色とは、緑がかった渋い青色のことです。
納戸は服などをしまっておく部屋のことですが、「御」という敬称が色名につくのは、この色が徳川将軍家の江戸城の納戸に由来した色と言われているからです。
納戸色ともいいます。
江戸時代の代表的な藍染の青の色名で、藍染の色の中では最も普及したといわれています。
御納戸色から派生した色は多く存在し、「藤納戸」「納戸茶」「深川御納戸」「錆納戸」「鉄御納戸」「薩摩納戸」「高麗納戸」などがあります。
宝暦期(1751~1764)には、男物の裏地の色として愛用され、文化文政期(1804~1830)には再度流行し、その様子は「鉄色錆びて お納戸現る」と報じられたそうです。
江戸末期には、男性だけでなく婦人の着物の色としても多用されるようになり、藤色に並ぶ人気色となりました。
明治や大正時代に、伝統色がリバイバルされた時にも、御納戸色は再び流行色となりました。
名前の由来は諸説あります
御納戸色の由来はいくつかあり、- 服や調度類をしまっておくための部屋を納戸といい、その暗がりの色
- 納戸の覆う幕の色
- 納戸方という、将軍の金銀・衣服・調度などを管理する役人の衣裳の色
- 藍染の布を納戸にしまったおいたら、納戸色に変化した
バリエーションが多いため専門業者でも扱いに苦労しました
太平洋戦争末期に執筆された、舟橋聖一の悉皆屋(しっかいや)康吉という小説に、御納戸色のバリエーションの多さ、判別の難しさを通して、悉皆屋の心得を諭される場面があります。悉皆屋とは、自分で加工を行わなず、染めや染め替えなどの指示を行う、染めに関するディレクターのような職業のことで、専門職の人間にも、御納戸色の扱いは難しいことが伺えます。
