色名・別名・系統
| 色名(かな) | 濃柿(こいがき) |
| 別名 | 特になし |
| 系統 | 茶色系統 |
濃柿の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #A0410C |
| RGB | R:160 G:65 B:12 |
| CMYK | C:0% M:75% Y:100% K:40% |
濃柿について
濃柿は最も濃い柿色
濃柿とは、柿色を濃く暗くした、赤みがかった茶色のことです。
文字通り、濃い柿色です。
江戸時代に茶色が流行した際に、20種類ほどの柿色が作られましたが、その中で最も濃い色がこの濃柿です。
濃柿は服や茶器などに使われていた
天文2年(1533)から慶安3年(1650)まで、奈良の塗師松屋が三代、117年の長きにわたって書き綴った茶会記である「松屋会記」には、「肩衝(かたつき)は薬こいかき、あめのやう也」との記述があり、豪商の茶会においても印象的な茶器に使われるような色だったようです。
同時代に有田焼の開祖である初代柿右衛門がおり、彼は柿から着想を得て「柿赤」と呼ばれる色を作り出しました。
柿右衛門は、夕陽に映える柿の実のような色の絵付け磁器を焼き上げることを志し、その成功によって、鍋島藩主から柿右衛門の名を賜ったそうです。
現在の有田焼においても、その色を使った茶器は作られており、中には濃柿と名のつく茶器も存在します。
また、近松門左衛門の浄瑠璃『女殺油地獄』には、「馬上に上下御代参の徒若党(かちわかたう)、揃(そろひ)羽織の濃柿に智恵の環の大紋」という一節が存在します。
代参とは本人に代わって神仏に参詣参拝することで、参拝途中の下級侍の一行が揃いの濃柿の羽織を着ていたという場面です。
