密陀僧(みつだそう)

密陀僧(みつだそう) 橙色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 密陀僧(みつだそう)
別名 特になし
系統 橙色系統

密陀僧の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #FFDAA2
RGB R:255 G:218 B:162
CMYK C:0% M:15% Y:40% K:0%

密陀僧について

密陀僧は鉛化合物の顔料の色

密陀僧みつだそうとは、少し赤みがかった薄い黄色のことです。
鉛白えんぱく鉛丹えんたんとともに古代から知られていた鉛化合物の顔料です。
密陀僧みつだそうという変わった名前は、ペルシャ語のmurda sang(死んだ石)の中国語の音訳とされています。
西洋ではマシコット (massicot)とよばれます。
密陀僧みつだそうの組成は一酸化鉛で、鉛には毒性があるため、現在では顔料として使われていません。

奈良時代に中国から伝わった技法の中に、密陀絵(みつだえ)というものがあります。
密陀絵とは荏油(えごま)のような乾性油に密陀僧みつだそう(一酸化鉛)を加えて加熱し、乾燥性を高めた油を使用して描く一種の油絵のことです。
奈良・法隆寺には、飛鳥時代につくられた厨子(仏像や経典などを納めておく戸棚)に密陀絵の技法が使われています。
この厨子は装飾に玉虫の羽を使用していることから玉虫厨子とよばれます。
密陀絵の技法は古くからありますが、密陀絵という名称は江戸末期か明治初年からよばれるようになったそうです。

密陀僧は鉛白を加熱して作ります

密陀僧みつだそう鉛白えんぱくを加熱して作ります。
鉛白えんぱくを空気に晒した状態で加熱すると、徐々にクリーム色になり、それから薄い黄色、やや赤味のある黄土色と変化していきます。
クリーム色から、黄土色あたりまでが密陀僧みつだそうの色域と考えられます。
薄い色は銀密陀、濃い色は金密陀とよばれます。
密陀僧みつだそうをさらに過熱すると鉛丹えんたんになります。