照柿色(てりがきいろ)

照柿色(てりがきいろ) 橙色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 照柿色(てりがきいろ)
別名 特になし
系統 橙色系統

照柿色の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #BD4C24
RGB R:189 G:76 B:36
CMYK C:0% M:77% Y:90% K:25%

照柿色について

照柿色は熟した柿の実のような色

照柿色てりがきいろとは、赤みがかった暗めの橙色だいだいいろのことです。
「照」は太陽光に照らされるという意味で、照柿色てりがきいろは陽光で赤みを増したような柿の色とも言えるでしょう。

江戸後期の染色指南書「手鑑模様節用」には照柿色てりがきいろについての記述があり、「丹土染」と書かれています。
「丹」は赤を意味するので、赤土を染料にしたようです。
団十郎茶だんじゅうろうちゃも柿渋と赤土の一種である弁柄を染料としたそうなので、赤土を使う染め方は江戸時代によくあったのかもしれません。

照柿色は平安時代を感じさせる色

また「手鑑模様節用」には古名「朽葉色くちばいろ」ともあります。
江戸時代には「源氏物語」や「伊勢物語」のような古典文学が再評価され、和歌や大和絵の技術が庶民にも浸透していった時代です。
平安時代の洗練された王朝文化への憧れが、平安時代の人気色である朽葉色くちばいろを元に照柿色てりがきいろという新たな色を生み出すきっかけになったのかもしれません。
「手鑑模様節用」には「柑子色こうじいろまたは萱草色かんぞういろともいう」ともありますが、この二色はもっと明るい色になり、照柿色てりがきいろとは少し印象が違います。

現代では、高村薫の小説のタイトルにそのまま「照柿」として、色名が使われています。