色名・別名・系統
| 色名(かな) | 灰色(はいいろ) |
| 別名 | 特になし |
| 系統 | 灰 |
灰色の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #93908E |
| RGB | R:147 G:144 B:142 |
| CMYK | C:0% M:3% Y:5% K:50% |
灰色について
灰色は無彩色を代表する色
灰色とは、白と黒以外の色味が無い無彩色のことです。
通常は白と黒の中間とされますが、明るさの段階には幅があり、対象となる色は数多くあります。
古くから灰という言葉はありましたが、灰汁色という色名はあっても、灰色という色名はありませんでした。
日本で灰色が一般的になったのは近代以降のことです。
灰系の色は日常的に使われた色ではありませんでした
平安時代から見られる色名に「鈍色」というものがあり、これは墨色の淡いものからかなり濃いものまでを指し、鈍色は灰色と色域がかぶる色と言えます。
鈍色は近しい人が亡くなった時に着る喪服の色であり、灰系統の色は日常では使わない色でした。
鈍色以外の灰系統の色といえば「薄墨色」で、これは使わなくなった紙を漉き直した、いわば再生紙の色でした。
鎌倉時代に入ると、禅宗が日本に水墨画をもたらし、墨に五彩ありとよばれる無彩色の世界観が広まり、色の世界への嗜好や精神性を好まえるようになり、室町時代には侘び寂びという概念が生まれ、その傾向は強まっていきます。
江戸時代になると灰系の色が流行しますが、灰色ではなく鼠色と呼ばれました
江戸時代になると、地味な色が「いき」とされ、灰系統の色が流行しますが、ここでも灰色という色名は登場しません。
江戸時代の灰色は「鼠色」であり、これは江戸時代の家屋は木造が主流であり、当時は火災が多かったため、家事を連想する「灰」を色名に使うことを避けたためと考えられています。
江戸時代の鼠色は単なる無彩色ではなく、「藍鼠」「紫鼠」「梅鼠」など幅広い色が染められました。
これは幕府が出した贅沢禁止令により、庶民は藍色・茶色・鼠色以外の色を服の色に使うことを禁じられたことへの反骨心の表れでした。
多少赤かったり、青かったりしても「○○鼠」というように語尾に鼠色とつけ、これは鼠色だから着ても問題ないと一種のごり押しをした結果です。
近代になり色が数値などで再定義されるようになると、白と黒の間の無彩色は灰色である、とされるようになります。 灰色に不吉なイメージがなくなったことを象徴しているような色名です。
