藤黄(とうおう)

藤黄(とうおう) 黄色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 藤黄(とうおう)
別名 藤黄(しおう)、雌黄(しおう)
系統 鮮やかな黄

藤黄の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #F5D42D
RGB R:245 G:212 B:45
CMYK C:0% M:9% Y:90% K:5%

藤黄について

藤黄は古来より使われた来た黄色顔料の色

藤黄とうおうとは、わずかの赤みがかった黄色のことです。
藤黄とうおうは、インドやタイなど東南アジアに自生する、オトギリソウ科の常緑高木・マンゴスチンの樹脂から取れる植物性の黄色顔料のことで、草雌黄(くさしおう)やガンボージとよばれます。
藤黄とうおうは古来より中国で愛された黄色顔料で、藤黄とうおうという名前も中国語の「藤黄(トウホアン)」を日本語読みした色名という説もあります。

ヒ素を含む有毒顔料である雌黄(しおう)とされることも多いですが、両方とも似た黄色顔料であり、毒性のある雌黄に変わって藤黄とうおうが使われるケースがあったためとされます。

仏教絵画・壁画から浮世絵などの日本画まで広く使われている

奈良時代には日本に伝わっており、竹筒などに入れて固めた形状で輸入されていたそうです。
仏教寺院の壁画や仏像の彩色などに使用され、奈良の正倉院に収蔵されている出陳宝物「漆金薄箔絵盤(うるしきんぱくえのばん)」にも藤黄とうおうが使われています。
なお「正倉院文書」にある「同黄」は藤黄とうおうを指しています。

江戸時代になると、浮世絵など日本画の絵具として使用され、鈴木春信の作品には高価な藤黄とうおうや本紅が多く使われています。
他にも、藤黄とうおうは友禅染に欠かせない顔料であり、漆器の春慶塗に使う漆にも使われました。
明治以降、現在に至るまで日本画に使われる顔料となっています。