色名・別名・系統
| 色名(かな) | 鬱金色(うこんいろ) |
| 別名 | 特になし |
| 系統 | 黄色系統 |
鬱金色の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #FFCD1F |
| RGB | R:255 G:205 B:31 |
| CMYK | C:0% M:19% Y:95% K:0% |
鬱金色について
鬱金色は派手好みの江戸前期に愛された色
鬱金色とは、少し赤みがかった鮮やかな黄色のことです。
鬱金草の根から採れる染料で染めた濃い黄色を指します。
鬱金は熱帯アジア原産のショウガ科植物で、インドでは最古の黄色染料でしたが、日本に伝わったのは江戸時代になってからです。
江戸前期、天和から元禄の頃に菜種油色とともに流行し、上方を中心に派手で目立つことを好んだ町衆に、緋色との派手な色同士の組み合わせで愛用されました。
同時代に活躍した井原西鶴の浮世草紙にもその名が見られます。
鬱金という字は「金色が盛んに増える」(鬱には木々が生い茂るさまを表します)を連想させ、鬱金色は縁起の良い色ともされました。
また「鬱」という字は現代では「憂鬱」のようにマイナスイメージの印象が強い字ですが、室町以降ウコンが輸入されたこの時代には、「鬱」という字は「鮮やかな、綺麗な」という意味を持っており、「鬱」に「金」を加えた鬱金という名は、とても鮮やかな色を表すのピッタリの名と言えるでしょう。
鬱金は灰汁をきかせてアルカリ性にすると赤みが強くなり、酢をきかせて酸性にすると鮮明な黄色になります。
少し黄みがかった赤色に染めようとする場合、支子とともに黄色に下染めしてから紅花で赤く染めるという手順を踏みます。
「手鑑模様節用」には、その染め方について「うこん。底にあかみなきを黄染めといふ」とあります。
この黄みがかった赤色は紅鬱金とよばれます。
鬱金は薬用や防虫対策などにも使われた
鬱金には防虫や皮膚病予防の効果があるとされ、幼児の肌着や骨董品などを包む木綿を染めるのに使われました。鬱金で染めた木綿のことを「鬱金木綿」「鬱金文庫」とよびました。
鬱金の根は香辛料や薬用にも使われたほか、現在ではカレー粉やたくあん漬を黄色くするのにも使われます。
高温多湿を好むため、日本では南九州、沖縄、小笠原など温暖な地方で栽培されます。
