色名・別名・系統
| 色名(かな) | 山吹色(やまぶきいろ) |
| 別名 | 特になし |
| 系統 | 黄色系統 |
山吹色の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #FBAD26 |
| RGB | R:251 G:173 B:38 |
| CMYK | C:0% M:36% Y:95% K:0% |
山吹色について
山吹色は山吹の花の色
山吹色とは、鮮やかな赤みの黄色のことです。
山吹の花にちなんだ鮮やかな赤黄色で、黄色の伝統色として代表的な色です。
山吹は万葉集にも詠われるほど、古くから日本人には馴染み深い花ですが、色名になったのは平安時代です。
山吹の古名は「山振(やまぶり)」といい、由来は細くしなやかな枝が、風に振られて揺れ動く姿にちなんでいます。
襲の色目にも山吹に関するものは多く存在し、多くは春の色として用いられました。
山吹/欵冬「表:淡朽葉、裏:黄」や花山吹「表:朽葉、裏:黄」などがあります。
山吹色は支子を煎じて染め、わずかに蘇芳を重ねるてわずかに赤みが加えることで染められます。
「古今和歌集」の素性法師が詠んだ歌で、「山吹の 花色衣 ぬしやたれ とへどこたへず くちなしにして」とありますが、これは山吹の花を脱ぎかけられた衣に見立て、美しい黄色の衣に、お前の持ち主を尋ねても返事のないのは、お前が支子の実で染められた黄色であるから、という意味になります。
山吹色が支子で染められていることを、返事がない様子、つまり口無し、とかけており、山吹色が支子で染められていることが広く知られていたことを示します。
江戸時代には山吹色は日常的な色名になりました
江戸時代には園芸が流行し様々な植物の栽培や品種改良が進みましたが、山吹も同じで中でも八重咲きのものが庭木や鉢植えで庶民にも広まりました。
俳句や和歌の題材にもなっており、松尾芭蕉の「ほろほろと 山吹散るか 滝の音(か)」や与謝蕪村の「山吹や井手を流るる鉋(かんな)屑」が有名です。
この頃、金色のことを山吹色とよぶようになり、大判小判の金色を山吹色といいました。
時代劇など聞いたことがあるかもしれませんが「山吹色のお菓子」とは小判の隠語です。
黄色い花にちなんだ色名としては最も知られています
紅や紫の花の色にちなんだ伝統色名は多くありますが、黄色い花の色にちなんだ色名はとても少なく、一般的に使われた色名は山吹色くらいです。
黄色の花にちなんだ色名には、「女郎花」がありますがあまり一般的ではなく、また菜の花色や向日葵色は近代以降に使われた色名です。
