色名・別名・系統
| 色名(かな) | 黒色(くろいろ) |
| 別名 | 特になし |
| 系統 | 黒色系統 |
黒色の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #000000 |
| RGB | R:0 G:0 B:0 |
| CMYK | C:45% M:45% Y:45% K:100% |
黒色について
黒色は日本最古の色の一つ
黒色とは、日本における最も古い色の一つで、純粋な黒色のことです。
現在では、かすかに黄みや赤みがかった黒色、わずかに明るみがある黒色など、純粋な黒色以外もまとめて黒としています。
日本で最初に生まれた色は「赤」「黒」「白」「青」で、全て太陽の出没に関係しています。
これらを「明、暗、顕、漠」という言葉で表し、明はあか、暗はくろ、顕はしろ、漠はあおに対応する言葉であるとしました。
「暗」は「明」と対になる言葉であるため、黒は赤と対比する色として生まれました。
太陽が没した暗黒の世界を、日が「く(暮)れる」または「くら(暗)し」を意味する「暗(あん)」といい、これが転じた言葉が「くろ」となり、黒色が生まれました。
後に黒が白と対比されるようになったのは、中国から持ち込まれた陰陽五行思想によるものとされます。
次代と共に最下層の色から最上位の色へ
最高の色とされた白と違って、黒(または涅色のような黒に近い色)は法令が制定されると最下層の階級を表す色になりました。奈良時代に制定された養老律令の衣服令(えぶくりよう)には、「家人(けにん)奴婢は、橡墨(つるばみすみぞめ)の衣(ころも)」とあります。
橡墨はクヌギ(どんぐり)の実を煎じた汁で染めた黒橡のことで、古代日本では身分の低い階層の色とされた色です。
ですが時代が進んで、一条天皇が即位した正暦1年(990)には、黒が最上位の一~四位の色となります。
この黒は黒に近い紫なので厳密には違いますが、黒の印象が変わってきていることが感じられます。
とはいえ、平安時代は黒っぽい灰色である鈍色が凶事の色として使われていた時代であり、黒はまだまだ不吉なイメージに結びついた色でした。
平安時代が終わり、武士の時代になると黒は武具や装束に使われるようになり、室町時代には水墨画の広まりとともに、「わびさび」の世界観を表す色として広く受け入れられていきます。
江戸時代には「黒」や「鼠色(灰色)」は「いき」な色として好まれ、江戸を生きる人たちを彩る色の一つになっていきました。
