墨染(すみぞめ)

墨染(すみぞめ) 黒色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 墨染(すみぞめ)
別名 特になし
系統 黒色系統

墨染の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #3B3839
RGB R:59 G:56 B:57
CMYK C:20% M:20% Y:20% K:85%

墨染について

墨染は墨ではなくタンニンを含む染料による色

墨染すみぞめとは、黒に近い暗い灰色のことです。
墨染すみぞめといっても墨で染めたわけでは無く、渋などのタンニンを多く含む植物染料を鉄媒染で黒に近い色に染めた色です。
タンニンは鉄分に反応して黒くなる性質があります。
奈良時代には橡(つるばみ)染、平安時代は椎染を鉄媒染で染めた色とされます。

墨染の衣(ぼくせんのころも)といえば僧侶の衣のことです。
墨染すみぞめは耐久性や防腐効果が高いため、古くから広く使われてきました。

墨染は死を悼む色

平安時代の歌集「古今和歌集」には、「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け」という歌があります。
この歌は「深草の野辺に咲く桜よ、もし心があるなら、今年だけは(喪服の色である)墨色に咲いて、私の悲しみに寄り添ってほしい」という意味です。
当時、墨染すみぞめ鈍色にびいろのような暗い無彩色は葬式など忌事に使われる色でした。
中世になり、水墨画が日本に入ってきて新たな美意識が生まれるまで、墨染すみぞめは凶事を象徴していました。