秘色(ひそく)

秘色(ひそく) 緑色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 秘色(ひそく)
別名 秘色(ひしょく)
系統 緑色系統

秘色の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #B2DDCD
RGB R:178 G:221 B:205
CMYK C:30% M:0% Y:23% K:0%

秘色について

秘色は越州窯で焼かれた青磁の色

秘色ひそくとは淡い青緑色のことです。
唐の時代に、中国の越州窯で焼かれた青磁の薄い緑青色を指します。
遣唐使の時代に、船によって唐から渡来し、朝廷に献上された青磁器に由来する色です。
「源氏物語」末摘花の章には、女房たちが秘色ひそくの青磁を使って食事している姿を光源氏が見つけるシーンがあり、「宇津保物語」には、筑紫のなんとかという金持ちの豪族が、秘色ひそくの器で傲然と酒を飲んでいる場面が描かれています。

秘色の正体は最近になって判明しました

秘色ひそくは実は長らく文献上にのみ存在する色で実際の色は不明でしたが、1987年中国の陝西省宝鶏市にある法門寺の塔の地下から発見された宝物の中に秘色ひそく青磁が見つかり、秘色ひそくについての謎が解明されました。
「衣物帳」という石碑に「瓷秘色碗七口、内二口銀稜、瓷秘色盤子、畳子共六枚」の記載があり、なおかつ実際に青磁があったのでその青磁の色が秘色であるということ分かりました。

秘色ひそくの名前が文献に現れるのは晩唐期のことで、唐の詩人・陸亀蒙の「秘色越器」と題する漢詩文が最初です。
北宋末に王族の一人である趙令時によって著された「候鯖録」には、「今之秘色器、世言銭氏有国。越州焼進為供奉之物、不得用臣民、故云秘色。」との記述があり、北宋の人にとって秘色磁器とは銭氏呉越国の越州で焼成し、進貢された供奉の物であり、庶民には使用することができない磁器であると認識されていたことが分かります。