海松色(みるいろ)

海松色(みるいろ) 緑色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 海松色(みるいろ)
別名 水松色(みるいろ)
系統 緑色系統

海松色の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #505F2E
RGB R:80 G:95 B:46
CMYK C:26% M:0% Y:70% K:70%

海松色について

海松色は松の木のような末広がりの海藻の色

海松色みるいろとは、海松は海藻の一種で、暗い黄みの緑色のことです。
平安時代から登場し、鎌倉時代には質実剛健を旨とする武士に愛好され、室町時代には禅の影響から幽玄を重んじた文化人にも好まれました。
襲の色目には「表が萌黄、裏は青」(山科流)の「海松色みるいろ」が載っています。
「太平記」には海松色みるいろの水干が登場し、鎌倉武士に好まれたことが分かります。
中世には役人が海松色みるいろの衣を身に着けていたそうです。
色名が広く知られるのは江戸時代からで、渋い色が好まれたこともあり、「海松茶みるちゃ」「藍海松茶あいみるちゃ」などのバリエーションが生まれました。

海松色は長寿の象徴である松に由来するめでたい色

海松色みるいろは主に年配者向きで、祝儀の時に着用する、めでたい色とされていました。
これは松が長寿や不老の象徴とされていたためと考えられます。
木賊色と同じ色とする説もありますが、木賊色とくさいろ海松色みるいろよりも明るい緑色で、だいぶ違った色です。
現在では、宮内庁雅楽部に所属する楽人が、海松色みるいろの直垂を身に着けています。

海松は海中にたゆたう海藻の一種

海松は松の木のように末広がりになっている海藻で、松のように海中でたゆたっているところから名前がつけられました。
「万葉集」や「風土記」にも名が見られ、海人が食用に採取していた海藻の一種で、瀬の磯野岩に生えています。
万葉集には海松の歌があり、租税としても納められていました
海松は観賞用にも使われ、「みるめ」ともよばれ、平安貴族は「見る目」と連想してよく歌に詠んだそうで、「土佐日記」「伊勢物語」にも記されています。