色名・別名・系統
| 色名(かな) | 柳色(やなぎいろ) |
| 別名 | 柳染(やなぎぞめ) |
| 系統 | 緑色系統 |
柳色の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #9EA94D |
| RGB | R:158 G:169 B:77 |
| CMYK | C:19% M:0% Y:75% K:30% |
柳色について
柳色は春を告げる柳の葉色
柳色とは、明るめの黄緑色のことです。
古来より、柳は春を告げる植物として知られ、柳色は春に新しく芽生える柳の葉のような、少しくすんだ黄緑色を指します。
平安時代には、柳色は柳染と言われる染色以外に、萌黄色の経糸と白の横糸で織り上げる織色でも表現されたそうです。
当時は季節により着る色が決まっており、柳色は冬から春にかけて着る色とされたました。
また、柳は春の季語にもなっていて、数多くの和歌にも詠まれています。
紫式部日記には、自身の五十歳の祝いの日の衣装の記述があり、「紅梅に萌黄、柳の唐衣、裳の摺目など今めかしければ…」と柳色の衣装を召していることが分かります。
江戸時代になると、柳色は人気の色となり、柳茶、柳鼠、青柳、裏柳、柳煤竹など十四ものバリエーションが作られるようになりました。
柳は日本人にとって馴染み深い植物
柳は春の緑を代表するような植物であり、「万葉集」には「浅緑染め懸けたりと見るまでに 春の柳は萌えにけるかも」という歌があります。
柳の枝が細く垂れ下がるさまは、美しく染められた糸にも例えられ柳糸と呼ばれます。
春に柳が風に揺れている様子を、中国人は麹塵といいました。
日本では麹塵は天皇だけが身に着けられる禁色です。
襲の色目の柳は、「表:白、裏:薄青」の組み合わせで、白い薄絹を通して見る裏の薄緑の布地が柳の葉裏のようです。
柳は奈良の平城京や京都の平安京の街路に植えられましたが、これは平城京も平安京も、唐の都長安を模して作られた都市であり、長安の街路樹として柳が植えられていたからとされます。
また、平安京を造営する際に、現在の堀川通りに流れていた大川を、東に曲げて鴨川にしたために、京都は洪水に弱い街になってしまいました。
洪水を防ぐために、根が良く張り、洪水にも耐えられる植物として、柳は京の街に植えられるという側面もありました。
