退紅(あらぞめ)

退紅(あらぞめ) 桃色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 退紅(あらぞめ)
別名 褪紅(あらぞめ)、退紅(たいこう)、粗染(あらぞめ)
系統 桃色系統

退紅の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #E8BDC6
RGB R:232 G:189 B:198
CMYK C:0% M:25% Y:6% K:7%

退紅について

退紅は淡くくすみのある紅色

退紅あらぞめとは、少しくすんだ淡い桃色ももいろ(ピンク色)のことです。
「退」は時間が経って色褪せたという意味ではなく、色のトーンを表すもので、退紅あらぞめとは褪めた紅、つまり淡くくすみのある紅色べにいろを指します。

もっとも淡い紅染の色で古くは「洗紅」とも呼ばれました。
他には、褪紅(あらぞめ)、退紅(たいこう)、粗染(あらぞめ)とも呼ばれたそうです。
最初から色褪せたイメージで染められた色です。

退紅は誰でも着ることができる許し色

平安時代の格式を定めた延喜式にも名がある色で、染料についても「紅花小八両、酢一合、藁を半囲(半束)、蒔三十斤」と定められています。
退紅あらぞめはもっとも濃い紅花大6斤を要する「韓紅花からくれない」の36分の1しか紅花を必要としません。

紅で染めた色は濃いものは一般には着ることができず、ある程度薄まったものは誰でも着ることができ、濃い色を禁色、薄い色を許し色といいました。
退紅あらぞめは許し色の基準となる一斤染よりもわずかに薄く、桜色さくらいろよりも濃い色ですが、淡い紅色べにいろとする説もあります。

延喜式では下官や傘持や沓(靴)持といった公家のお供をする雑役の服色とされました。
退紅あらぞめの狩衣に烏帽子をかぶり黒染麻布のくくり袴をはいたとされ、彼らのように低い身分の者が身に着けた場合は「たいこう」と呼ばれたそうです。