薔薇色(ばらいろ)

薔薇色(ばらいろ) 桃色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 薔薇色(ばらいろ)
別名 薔薇色(しょうびしょく)
系統 桃色系統

薔薇色の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #EE3D7C
RGB R:238 G:61 B:124
CMYK C:0% M:90% Y:23% K:0%

薔薇色について

薔薇色は薔薇の花の色

薔薇色ばらいろとは、赤みがかったピンク色です。
薔薇の花色は赤やピンク以外に黄や白やオレンジなど多々ありますが、この薔薇色ばらいろは赤系統のバラの花の色で、鮮やかな紅赤色を指します。
薔薇の古名を「しょうび(そうび)」といい、そのため「しょうびしょく」とも呼びます。

薔薇は万葉の時代から日本にあり、平安時代の襲の色目には薔薇襲の名があり「表:紅、裏:紫」となっています。
ですが薔薇色ばらいろが一般的な色名になったのは明治以降のことです。
現在では「薔薇色の人生」「薔薇色の未来」というように、薔薇色ばらいろは何の陰りもない幸せの象徴とし使われることが多い色名です。
不安や喪失といった逆のイメージにあるのが黒色くろいろ灰色はいいろになります。

ちなみに中国原産の薔薇である「長春花」に由来する色として長春色ちょうしゅんいろがあります。

薔薇は日本に古くから存在しましたが、一般に広まったのは明治以降

奈良時代(700年代)の文献である、常陸国(現在の茨城県)の地誌「常陸風土記」や日本最古の和歌集「万葉集」に、「茨(うばら・うまら)」として記されているのが薔薇に関する最も古い記録です。
万葉集には「道の辺の茨(うばら)のうれに延ほ豆のからまる君をはかれか行かむ」とあります。

平安時代に中国の薔薇が日本に渡来したといわれており、中国での薔薇の呼び名にあやかって「しょうび(そうび)」と呼ばれるようになります。
源氏物語と枕草子などに薔薇は登場し、枕草子には「薔薇(さうび)は、近くて、枝の様などはむつかしけれど、をかし」とあります。

鎌倉時代には、「春日権現験記」という春日大社の霊験を描く20巻の絵巻物の中に、最古のバラの絵が登場します。
「春日権現験記」は、貴族を中心とした当時の風俗などを知れる歴史的資料です。
「日本最古の洋バラ」の絵は宮城県の円通院(えんつういん)という寺にあります。
伊達家家臣・支倉常長がヨーロッパからを持ち帰ったそうです。

江戸時代には園芸が身分を問わず大流行しましたが、薔薇は江戸時代の園芸の中では人気が無かったようです。
江戸時代の人々は縁起物を好み、植物にも同様で、福寿草、長生草、富貴蘭のような縁起のある花々を好んで栽培していたそうです。
ですが、歌川広重の「薔薇に瑠璃鳥」のように、浮世絵などには薔薇の花が描かれているものもあり、全く無関心だった訳ではなさそうです。

明治になり西洋文化が日本に流入するとともに、薔薇を愛好する文化が日本にも生まれ、薔薇色ばらいろも広く知られるようになります。
明治8年には相撲の番付表をまねてバラの番付表が作られ、明治21年には90種程度、明治23年には178種超が収録されたそうです。
大正から昭和の頃には、薔薇は日本中に普及し、文学作品の中にも取り上げられるようになります。