一斤染(いっこんぞめ)

一斤染(いっこんぞめ) 桃色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 一斤染(いっこんぞめ)
別名 特になし
系統 桃色系統

一斤染の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #F7ACBB
RGB R:247 G:172 B:187
CMYK C:0% M:40% Y:10% K:0%

一斤染について

一斤染は紅花一斤で絹一疋を染めた淡い紅色

一斤染いっこんぞめとは、明るめの桃色ももいろ(ピンク色)のことです。
紅花一斤で絹一疋を染めた淡い紅色べにいろを意味する色名です。
一斤(600グラム)、一疋は二反のことで、代表的な濃い紅色べにいろである韓紅花からくれないを染めるためには、紅餅が十斤必要です。
一斤染いっこんぞめはその十分の一で染めるため紅色べにいろではなく、明るいピンク色になります。

一斤染は許し色の見本となる色

平安時代には濃い紅花染が非常に高価で、貴族たちを始めとして紅染に魅了された人たちが湯水のように金銭を浪費して行ったため禁令が出され、濃い紅色べにいろは禁色となりました。
紅花染の許容限度を示すために定められた見本の色がこの一斤染いっこんぞめでした。
使用が許された色という意味で、一斤染いっこんぞめのことを聴し色(許し色)といいます。

その後、身分の低い者たちには薄い紅色べにいろは使用が許されましたが、この禁制はあまり遵守されなかったようで、少しでも濃く染めようとする人は後をたたなかったようです。
平安中期あたりに流行した今様色いまよういろ一斤染いっこんぞめより濃い紅色べにいろとされており、少しでも濃い紅色べにいろを着たいという人々の欲求を抑えつけることはできなかったようです。