紫鳶(むらさきとび)

紫鳶(むらさきとび) 紫色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 紫鳶(むらさきとび)
別名 紫飛(むらさきとび)
系統 紫色系統

紫鳶の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #6B3E4A
RGB R:107 G:62 B:74
CMYK C:0% M:50% Y:13% K:70%

紫鳶について

紫鳶は紫色と鳶色を掛け合わせたような色

紫鳶むらさきとびとは暗く灰色がかった赤紫色です。
紫色むらさきいろと濃い茶色である鳶色とびいろを掛け合わせたような色です。

江戸時代には鳶色とびいろが人気の色だったため黒鳶くろとび紺鳶こんとび紅鳶べにとびのように派生した色が多く作られましたが、紫鳶むらさきとびはその一つです。
紫鳶むらさきとびの赤みは、蘇芳と明礬(みょうばん)を使って出しています。

紫鳶は小袖(下着の一種)や服の裏地に使われていました

江戸中期の随筆「燕石十種(えんせきじっしゅ)」という随筆集の中の一つ「反古染」には、小袖(下着の一種)や服の裏地に使われていたと書かれています。

江戸時代後期の随筆「嬉遊笑覧きゆうしょうらん(二・上)」には、「衣色住記 男女衣服の流行の染色悉々ことごとくあり(略)安永天明の頃は身はゞ広く借着したるが如し、染色ひわ茶、紫とびなり、(略)天明ころ緋はかた世に腹切帯と称す。ひどんす、紫どびははゞ(巾)は二寸五分なり。また天明ごろ紫とび裏地は紅うら」と記されています。
天明年間(1781~1789)頃に男性に人気となった腹切帯(はらきりおび)に紫鳶むらさきとびが使われていたことが書かれています。