色名・別名・系統
| 色名(かな) | 紫苑色(しおんいろ) |
| 別名 | 特になし |
| 系統 | 紫色系統 |
紫苑色の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #8A84BA |
| RGB | R:138 G:132 B:186 |
| CMYK | C:45% M:45% Y:0% K:5% |
紫苑色について
紫苑色は平安人に愛された紫苑の花色
紫苑色とは、明るめの紫色のことです。
紫苑の花のような薄紫を指します。
紫苑はキク科シオン属の多年草で、秋に花を咲かせます。
古名は「のし」、平安時代は「しおに」と呼ばれました。
清少納言は紫のことを「めでたし」「なまめかし」と称賛しましたが、「枕草子」では「紫苑の衣のいとあでやかなるを引きかけて」と書き、紫苑の紫を「あでやか」と称しました。
紫を特に褒めたたえた平安時代、特に平安中期には、紫苑の紫は多くの平安文学に登場する色で、「宇津保物語」には「紫苑色の織物の指貫」「紫苑色の綾の細長」、「源氏物語」には「紫苑色の折にあいたる薄物の裳」と描写され、織色、重色、染色の三種があることが分かります。
紫苑色は襲の色目では、紫苑 しおん(しをに)「表:紫 裏:蘇芳」であり、秋の衣装に用いられました。
「表:薄紫、裏:青」「表:蘇芳、裏:萌黄」という説もあります。
紫苑色は幅広い階層の人たちが使った紫色
紫色は日本では高貴な色とされ誰でも気軽に使える色ではなかったそうですが、紫苑色は高位の人から女の童(召使の童女)まで広く用いられいたそうです。
これは限られた人しか使用できなかった紫根による染色ではなく、二藍と同様に藍と紅花で行われたからと考えられています。
鎌倉初期に書かれた「次将装束抄」では、薄色(紫草で染めた薄い紫)を紫苑色が混同され、同じ色として扱われるようになったと書かれています。
