天花(てんか)

天花(てんか) 海・水・雨・雪の色言葉一覧

天花について

天花とは天から降る雪の事

天花とは、天から降ってくる雪を天から降る花に例えた言葉です。
天上界に咲く美しい花びらが地上に舞い降ちてくるという考えから、雪を「天花」とも呼ぶようになりました。

平安時代の源信という僧が著した「往生要集」の一節に「天華妙色ハ繽紛トシテ乱レ墜ツ」とあります。
「天から降る美しい花がひらひらと乱れ舞い落ちる」という意味で、極楽浄土の虚空から美しく舞い落ちる神秘的な花のことを天華(天花)と称しました。

仏教では天上界に咲く美しい花を天花もしくは天華(てんげ)といいます。
法要でまく蓮の花びらをかたどった紙片のことを華葩(けは)といいますが、これを天から降り注ぐ花に見立てて天花ということもあります。
また仏壇に飾る花のことも天花といいます。

また天花は中国の古い医学書では天然痘のことを指しました。
「天花瘡」「天行豆瘡」などと記され、これは病気が天からの罰(天刑)と考えられていたためです。
日本でも江戸時代の医学書で広く使われるようになったそうです。