水浅葱(みずあさぎ)

水浅葱(みずあさぎ) 青色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 水浅葱(みずあさぎ)
別名 特になし
系統 青色系統

水浅葱の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #57C5CA
RGB R:87 G:197 B:202
CMYK C:60% M:0% Y:23% K:0%

水浅葱について

水浅葱は江戸時代の実用色

水浅葱みずあさぎとは、少し緑がかった水色のことです。
「浅葱」は浅葱色あさぎいろのことで、水色がかった浅葱色あさぎいろという意味の明るい青緑色を指します。
水浅葱みずあさぎは江戸時代に多用された色らしく、俳諧や講談本に名前が何度も出てきます。
1701年の雑俳「鳥おどし」には「是非ともに 京へやらしゃれ水浅葱」、1715年に初演の浄瑠璃「国性爺合戦」には「水浅葱のもも引しめてはおりきて」、1753年の講談本「当風辻談義」には「町人の葬礼に水浅葱の上下着るを笑ひ」とあります。
江戸時代中期から幕末まで、ほぼ毎年刊行されていた「俳風柳多留」という川柳の句集に納められている、「おやぶんは水浅葱迄着た男」という川柳があり、これは罪人のお仕着せの色が水浅葱みずあさぎだったことからです。
水浅葱みずあさぎは淡い色であり、何度も染める必要がないため安価な色であることが原因だそうです。
明治時代には、二葉亭四迷や樋口一葉など文学者によって、水浅葱みずあさぎが小説などに登場することになります。

水浅葱は藍染の淡い色

藍染は糸や布を藍瓶に浸して絞る工程を繰り返すことで濃い色になりますが、水浅葱みずあさぎは藍染でかなり淡い色にあたる瓶覗に次ぐ濃さの色になります。
江戸後期の染色指南書「手鑑模様節用」には、水浅葱みずあさぎを「俗にのぞき色とも又かめのぞきともいふ」と表現していますが、水浅葱みずあさぎと瓶覗は濃さの違う色になります。
水浅葱みずあさぎは藍染以外に、臭木というシソ科の落葉低木が秋につける黒紫の実で染めることができます。
1784に発行された女万歳宝文庫には、水浅葱みずあさぎは臭木の実を灰汁の中に入れて煎じて染めることが書かれています。