色名・別名・系統
| 色名(かな) | 縹色(はなだいろ) |
| 別名 | 花田色(はなだいろ)、縹色(ひょうしょく)、花色(はないろ) |
| 系統 | 青色系統 |
縹色の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #0078A5 |
| RGB | R:0 G:131 B:159 |
| CMYK | C:85% M:11% Y:0% K:35% |
縹色について
縹色は代表的な藍染めの伝統色
縹色とは、少し濃い目の青色のことです。
古くは縹色、江戸時代には花色・花田色と、時代によって呼び名が変わりながら使われ続けた色名です。
藍だけで染められた色であり、代表的な藍染めの伝統色でした。
縹色は中国に由来する色名ですが、漢字の縹は本来は薄い青色のことだったそうです。
中国の蓁や漢の影響を大いに受けた奈良時代に、日本で「はなだ」と呼ばれていた色が、中国では「縹」と呼ばれている色と同じ色相だったために、日本でも縹色と呼ぶようになったとされています。
中国の後漢時代に文字辞典である「釈名」によると「縹ハ漂ノ猶シ。縹ハ浅青色也」とあり、最古の漢字字典である「説文解字」にも「帛の青白色なるものなり」と書かれているように、縹色はもとは淡い青色でした。
縹色は下位の官吏の色
縹色は古代の身分制に使われる重要な色でした。持統天皇四年(690)の色制では日本書紀に「追の八級には深縹、進の八級には浅縹」とあります。
下位の官吏の色として使われたようです。
平安時代になると、深縹、中縹、次縹、浅縹の四段階に分けられました。
一般に縹色と呼ばれているのは中縹の色合いになります。 縹色の染材などに関しては延喜式に次のように書かれています。
「濃縹綾一疋、藍十囲、薪六十斤。中縹綾一疋、藍七囲、薪九十斤。次縹帛一疋、藍四囲、薪六十斤。浅縹綾一疋、藍一囲、薪卅(30)斤。」とあり、このころには縹色は藍だけで染められています。
この頃の縹色は六位の位階の色であり、貴族や公家に仕える侍のことを青侍と呼びました。
平仮名の登場により花色と呼ばれるようになる
平安時代になり平仮名が使われるようになると、「はなだ、花だ」と表されるようになり、室町時代の古今連談集などには「はなだ」以外に、「花だ色」「花色」という表記も見られるようになります。江戸時代になり藍の生産が盛んになると、藍染めの着物が一般に広がっていきました。
それらは「好色一代男」「新色五巻書」「洒落本 辰巳之園」など多くの書物によると、「花色木綿」「花色小袖」「花色羽織」「花色小紋」「花色繻子」とよばれたそうです。
花色木綿とは江戸時代に衣装の裏地に良く見られ、色あせにくい藍染の実用的な布の事です。
また、江戸時代の武士の小袖の色と定められていた熨斗目色が縹色と同じ色する説も存在します。
花色の花は露草の青い花のことを指しています。
もとは鴨頭草 つきくさ・露草の古名 の花を摺染した時にできる青い汁の色に由来します
露草の青色は布には定着せず水に流れてしまうため、染色には藍が使われるようになります。
