色名・別名・系統
| 色名(かな) | 尾花色(おばないろ) |
| 別名 | 特になし |
| 系統 | 白色系統 |
尾花色の色情報・カラーコード
| Webカラー(HTML) | #F2E3CE |
| RGB | R:242 G:227 B:206 |
| CMYK | C:0% M:6% Y:15% K:5% |
尾花色について
尾花色はすすきの穂の色
尾花色とはわずかに橙みをおびた白色のことです。
尾花とは薄(すすき)の古語のことで、すすきの穂を動物の尾に見立てて、尾花とよび、この名で万葉集に登場します。
つまり尾花色はすすきの穂の色になります。
尾花色という色名が生まれたのは平安時代になります。
襲の色目には、花薄(はなすすき)というものがあり、この時代から色名に「すすき」が取り入れられているのがわかります。
花薄(はなすすき)は秋に花をつけた、薄の穂を表しており、表は白、裏は淡縹という配色になります。
尾花という名の由来は実ははっきりしていない
尾花とは別に、すすきという呼び名も万葉集に載っているのですが、尾花とすすきが同一のものであるかははっきりと分かっていません。すすきは古来、秋の七草の一つに数えられており、万葉集の中で奈良時代の歌人・山上憶良は「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また 藤袴 朝顔の花」と詠んでいます。
源氏物語の宿木にも、尾花とすすきは同時に登場しており、ここでは尾花と薄を使い分けています。
「枯れ枯れなる前栽の中に、尾花の、ものよりことにて手をさし出で招くがをかしく見ゆるに、まだ穂に出でさしたるも、露を貫きとむる玉の緒、はかなげにうちなびきたるなど、例のことなれど、夕風なほあはれなるころなりかし。
穂に出でぬ もの思ふらし篠薄
招く袂の 露しげくして」
