白土(しらつち)

白土(しらつち) 白色系統

色名・別名・系統

色名(かな) 白土(しらつち)
別名 白土(しろつち)、白土(はくど)
系統 白色系統

白土の色情報・カラーコード

Webカラー(HTML) #F1E8E2
RGB R:241 G:232 B:226
CMYK C:0% M:4% Y:5% K:5%

白土について

白土は白い粘土状の土の色

白土しらつちとは、わずかに橙みのある白色のことです。
カオリナイト、ハロイサイトと呼ばれる白い粘土状の土で、古来より白色顔料として使われてきました。
マグマに多く含まれるシリカ(二酸化ケイ素)が冷えて固まった方珪石のような白い結晶も使われたようです。

白土は古代の白色顔料

白土しらつちの用途としては、壁の上塗りや土器や仏具などに使われたようです。
飛鳥時代に「土工」「白土師」といった職業が生まれ、奈良時代から白土しらつちが壁の上塗りに使われるようになります。
実例としては、奈良の法隆寺の門前広場から白土しらつちを下地に塗った壁土の破片が発見されたり、清少納言が源氏物語を書いたとされる石山寺の増改築のため白土しらつちが滋賀郡真野村からが十三石(約940リットル)採取されたことが「大日本古文書」に書かれています。
のちに漆喰(消石灰)と混ぜることで耐久性や耐火性が増すことが分かったため、火事が多かった江戸時代には土蔵の壁などに使われるようになります。

白土しらつちは耐火性が強いため、土器にも塗られました。
平安時代に権勢を誇った藤原道長の邸宅「土御門殿」跡から大量の白色土器が出土し、これらは儀式などで使われた高級品でした。
土器以外には仏像や仏具にも使われ、奈良の薬師寺にある平安初期に彫られた僧形八幡神坐像にも白土しらつちが塗られています。

他には絵具や絵の下塗りに使われ、奈良時代から木に白土しらつち黄土おうどを下塗りして彩色していったようです。
厨子扉絵や絵馬などの板絵など様々な形式に用いられたようです。
白土しらつちは世界的にはアルタミラ古墳のような壁画に使われることが多かったのですが、日本では板絵に塗られことが多かったらしく、板絵は日本美術の独自性を表しているようです。

絵には胡粉こふんが使われるようになっていく

白土しらつちは平安時代まで多く使われていたようですが、鎌倉時代以降は主に貝殻を砕いた粉状の「胡粉こふん」が登場し、白土しらつちに変わる絵画用の白色顔料になっていきます。
江戸時代の絵画に使われる白色絵具はほとんどが「胡粉こふん」です。
他の白色顔料には鉛白がありますが、湿度が高いと黒く変色するためあまり使われなくなっていきます。