可惜夜について
可惜夜とは明けるのが惜しいほど素晴らしい夜の事
可惜夜とは、明けてしまうのが惜しいほど素晴らしい夜、という意味の言葉です。
奈良時代の万葉集にもある古い言葉で、万葉集には「玉櫛笥 明けまく惜しき可惜夜を 衣手離れて ひとりかも寝む」という歌に由来します。
これは玉櫛笥「櫛(くし)などの化粧道具を入れる美しい箱」の蓋を開けるのと同じくらい、明けるのが惜しい夜に、あなたと離れて一人で寝なければいけない、という意味です。
読み人が不明で誰に当てての歌かは分かりませんが、可惜夜という言葉一つで恋心と同じくらい素晴らしい夜ことを表現しています。
「可惜夜の月」という言葉もあり、明けるのが惜しい夜を照らす月、つまり美しい月や名月を意味し、可惜夜という言葉は月の美しさや夜空が美しさを裏に秘めた、色彩を感じさせる言葉でもあります。
