黄雲について
黄雲とは太陽の光で黄色く染まった雲の事
黄雲とは、朝焼けや夕焼けで黄色く染まった雲や、雲に虹がかかったように見える彩雲が発生した時に黄色く見える雲のことです。
また、たわわに実った稲や麦が日光に照らされ、水田一面黄色く見える様子を黄色い雲に例えて使われる言葉です。
黄雲は中国の漢詩で使われた言葉で、後に日本に伝来してきました。
北宋の政治家で詩人の王安石の「木末」には「繰成白雪桑重綠 割盡黄雲稻正青」という一節があります。
これは「生糸(白雪、繭から紡がれた白い糸)を紡ぎ終え、桑は再び緑の葉を茂らせる、黄金色に輝く稲(黄雲)を刈り取ったと思えば、稲はまさに青々と葉を伸ばす」という意味です。
また風で巻き上げられた黄砂やほこりで空や雲が黄色くなった様子を指すこともありました。
唐代の詩人・高適(こうせき)の「別董大(べつとうだい)」では「千里黄雲白日曛 北風吹雁雪紛紛」と書いています。
これは「千里先まで見渡す限り黄砂の雲が空を多い、夕陽が白んで沈んでいく、北風が雁を吹き流し、辺り一面雪が舞い散っている」という意味です。
日本と違い、中国の西方は砂漠が広がり、その光景を見た詩人が詩情を掻き立てられたのでしょう。
全く違う分野の話になりますが、酒の事を指す場合もあります。
日本酒は透明と思われがちですが、これはろ過した後の色であり、新酒の時はやや緑がかった黄色をしています。
貯蔵して熟成が進むと薄い紅茶のような色になります。
ちなみに透明なお酒はお米のうまみが抜けているらしく、色が残っているほうが味がしっかりしているそうです。
