緑の糸(みどりのいと)

緑の糸(みどりのいと) 花・草木・山の色言葉一覧

緑の糸について

緑の糸とは細い柳の枝の事

緑の糸とは、細い柳の枝を糸に例えた言葉です。
和歌などで、柳の枝が春の風に吹かれてなびく様子を表現するのに使われます。
特に春先の新芽が出たくらいの薄緑色の柳の枝を指すことが多いです。
柳色やなぎいろまたは薄柳うすやなぎのような色ではないでしょうか。

鎌倉時代の世俗説話集に「青柳の緑の糸を繰り冲て 夏へて秋は はたおりぞ鳴く」という歌があります。
これはアオヤナギの糸を繰っておいて、夏が過ぎ秋になったので、機織りで布を織ろうとしたら、キリギリス(機織り)が鳴いているではありませんか、という意味です。
「はたおり」とはキリギリスの別名で、これは鳴き声が機織りの音に似ているため、はたおりむし(機織虫)」とよばれていたためです。
また古い時代には、コオロギのことをキリギリスと呼んでいたため、「はたおり」はコオロギの別名でもありました。