繚乱(りょうらん)

繚乱(りょうらん) 花・草木・山の色言葉一覧

繚乱について

繚乱とは花が咲き乱れる事、優れた人物が一度に現れる事

繚乱とは、満開の花が美しく咲き乱れる様を表現する言葉です。
爛漫と似た意味ですが、繚乱には「入り乱れる」「混乱する」という意味があり、美しい花に限らず、優れた人物が一度に多数表れるという意味でも使われます。

繚乱という言葉は古くから中国の漢詩などで使われ、それが日本に伝わったとされます。
代表的な詩に、唐代の詩人・李白の「月下独酌(げっかどくしゃく)」があります。
「我歌月徘徊 我舞影繚乱」という一節があり、「私が歌うとそれに合わせて月も空をさ迷い歩き、私が舞い踊ると私の影もそれに入り乱れて踊り出す。」という意味です。

日本では平安中期の歌人・藤原公任が編纂した詩文集「和漢朗詠集」の中の「野草芳菲たり紅錦の地 遊糸繚乱たり碧羅の天」という歌の中で使われています。
これは「野の草には花が咲き、大地はまるで紅の錦のようだ 陽炎が入り乱れて、天はまるで青く美しい薄絹のようだ」という意味です。

近代現代においても馴染みのある表現であり、例えば太宰治の短編集「竹青」の中で「朝の黄金の光が颯(さ)っと射し込み、庭園の桃花は、繚乱たり」と書き、朝日が差し込み、庭に桃の花が溢れる美しい風景を描いています。

また「百花繚乱」という言葉がありますが、これは繚乱の意味をより強調した言葉になります。 百花は多種多様な花という意味で、多種多様な美しい花が咲き乱れるということと、優れた人物が同時期に現れ優れた実績を多く残すような状況も意味します。