蒼穹(そうきゅう)

蒼穹(そうきゅう) 空・風・雲の色言葉

蒼穹について

蒼穹は青々と晴れ渡った空の事

蒼穹とは、よく晴れて青く澄み切った空、晴れ渡って広大な空を意味する言葉です。
元は中国の漢詩などで使われた言葉で、「蒼」は元は濃い青を意味し、それが空の青を指すようになりました。
また「穹」は隆起した形を指す言葉で、後に空を指すようになり、この二語が合わさることで空の広大で果ての無い広さを強調した言葉です。

語源は中国南朝の梁(502年から557年)の歴史を記した全56巻の歴史書「梁書」の中の一冊「邵陵王綸伝」の一節が初出の言葉です。
その一節とは「唯だ応に心を剖き胆を嘗め、血に泣き戈を枕にし、蒼穹に感誓し、霊宗祀に憑り、書を謀り夕に計り、共に匡復を思うべし」というもので、国の復興を苦い肝をなめ耐え忍び、武器(戈)を枕にし、蒼穹に誓いを立て、祖先の墓に祈り、昼夜問わず策を練り、一丸となって国の繁栄を取り戻す、という意味です。
蒼穹はこの部分だけでなく他の巻にも何度か登場します。

日本では平安時代辺りから使われたらしく、平安中期の貴族・詩人「源孝道」の漢詩集「本朝麗藻」に収められた「霊廟本為二風月主一、宜哉明徳満二蒼穹」という漢詩の一節に登場します。
意味としては「偉大な祖先や人物を祀る霊廟は美しい自然やそれを感じる風雅さの中心であり、君主の優れた徳(明徳)が天地(青空)に満ちている」となります。