夕暮れについて
夕暮れとは太陽が西の空に沈み、空に赤みが指す時の事
夕暮れとは、太陽が西の空に沈む時間帯、一般的には5時過ぎから6時半頃を指します。
太陽が地平線に沈む時、西の空が赤、橙、黄に染まります。
夕暮れは古い記憶を呼び覚ますようなノスタルジックな時間帯ですが、中でも秋の夕暮れに対し、日本人は深く哀愁を感じていたようです。
鎌倉時代初頭(13世紀)に編纂された「新古今和歌集」には「三夕(さんせき)の歌」という三首の歌があり、全て三句目を「けり」で切り、五句目を「秋の夕暮れ」で結んでいます。
平安末期の僧侶・寂蓮の「さびしさはその色としもなかりけり 真木立つ山の秋の夕暮れ」
平安末期の僧侶・西行の「心なき身にもあはれ知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ」
平安末期の公家・藤原定家の「見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮れ」
これらの三首は後の日本人の美意識に強い影響を与えたと言われています。
この昼と夜が入れ替わる時間帯のことを、古くは「黄昏時」「逢魔が時」「大禍時」と言いました。
「黄昏時」は日が落ちかけ暗くなり人の顔が判別しにくくなった時、「誰そ彼(誰ですかあなたは)」と尋ねる習慣があったために名付けられ、元は「誰そ彼時」といいました。
逢魔時は「魔や妖のような怪しいものに出会いそうな時間」、大禍時は「一日の中で一番不吉な時間」を意味します。
これは夕暮れがあの世とこの世をつなぐ時間帯と考えられていたためです。
